環境未来都市 北海道下川町 下川の森

町と森と 木の一生 - 持続可能な森林経営とは -

森にかえす

循環型森林経営

下川町では、昭和28年「国有林野整備臨時措置法」の制定により、1,221haの国有林を取得しました。
この国有林取得を契機に、将来に期待できる森林を造成するため、機会あるごとに国有林の積極的な買い取りを続け、毎年約50haの植林を続けてきました。現在、約4,540ha(国有分収林260haを含む)の町有林を確保し、森林を継続的に整備しながら資源を循環させ、同時に雇用の場の確保と林産物の供給を継続させるという持続可能な森林経営を構築しています。

一方、「森林共生社会」という長期的な視点から、社会・経済の両立を求めていくため、平成15年に国際的な森林認証「FSC®森林管理認証」を北海道で初めて取得。現在、全ての町有林が認証林です。このような長年に至る取り組みから、下川の森林は適切に管理された森林だと証明されることになり、森林の高付加価値化への礎となっています。

循環型森林経営に向けた取り組みの変遷
昭和28年 国有林を取得 1,221 ha
昭和29年 台風15号(洞爺丸台風)被害
昭和35年 40~50 haの伐採収穫の経営計画
昭和41年 伐採事業を森林組合に委託
昭和56年10月 造林事業を森林組合に委託
昭和55年~平成2年 林野庁(国有林)との分収契約
平成6年~15年 国有林取得 1,902 ha
平成15年 北海道で初めて下川町がFSC®森林認証を取得
平成17年 下川町森林づくり寄付条例制定
平成23年6月末現在 460 件 27,402万円

町有林管理面積:4,540ha
(人工林:2,960ha、天然林:1,580ha)
町有林の蓄積:705千m3
林業は「明日のごはんを作らない」と言われて後回しにされてきた業種です。そんな中でも下川は、「林業しかない!」という熱意で森を育んできました。森林・林業の未来を広げることが地域と人を育てます。
下川町森林総合産業推進課長 
三条幹男さん

早生樹「ヤナギ」の栽培事業

下川町では、木質バイオマス資源として、早生樹「ヤナギ」の栽培実証試験を実施しています。ヤナギが選ばれた理由は、初期成長が早く、食料需給に影響を与えないため、将来においても安定した資源エネルギー作物としての使用が見込めるためです。

ヤナギは1年に4m以上成長するため、安定的な資源の確保が可能です。木質バイオマスボイラー燃料としての利用のほか、成分を抽出し化粧品の原料や美術用の画用木炭としての活用など調査研究を行っています。

平成19年度からは、独立行政法人森林総合研究所など関係機関の協力により、町内遊休地にヤナギの試験栽培を実施しています。

下川町植樹祭

毎年5月、下川町民の子どもから大人まで約200名が、町有林にて植樹活動を行う町民植樹祭を実施しています。

この地道な活動は循環型森林経営の礎となるだけでなく、町民が、森林の育成を通して森林や林業への理解や緑化意識をより一層深める機会にもなっています。