FSC®森林認証とは
FSC®(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)は、木材を生産する森林の管理と、その森林から生産される木材、枝葉等の加工、流通のプロセスを認証する国際機関です。
認証は森林環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能なかたちで管理された木材に与えられる森林管理の認証であるFM認証と、加工・流通過程の管理認証であるCoC認証で構成されます。本認証の取得は、環境、社会、経済面での厳しい基準を満たす木材管理とそこから生産される木材等が適切に利用されていることを意味しており、FSC®マークがついた製品を積極的に利用することは森林環境の保全につながります。
【外部リンク】 FSCジャパン
【外部リンク】 FSCについて(WWFジャパン)
FM(Forest Management)認証 |
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FM認証とは森林を対象とした認証制度で、森林管理が環境に配慮し社会的利益にかない、 持続的な経営が可能かを審査します。 |
CoC(Chain of Custody)認証 |
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製造・加工・流通における認証制度で、これらのすべての工程で非認証材と混在しないよう 適切な管理が行われているかを審査します。 |
下川町とFSC®森林認証のかかわり
林業の町・下川町では、平成15年8月に、北海道で初めてFSC®森林管理認証※を取得しました。
下川町では、現在、6,927haの森林(国有林、町有林、私有林)が、森林を対象に付与されるFM(Forest Management)認証を受けており、植え付け→下草刈り→除伐・枝打ち→主伐→植え付けまでの循環型森林経営に基づく森林管理を行っています。
また、下川町森林組合や民間の製材工場、工務店など町内11事業体では、加工・流通過程の管理認証であるCoC(Chain of Custody)認証を取得しており、町内では住宅建材から家具、割箸といった様々なFSC®認証製品が製造されています。(平成23年9月末現在)
このように下川町では、町内の関係機関が一丸となって森林環境保全に配慮するとともに、地域社会の利益も考慮して、経済的にも持続可能な取り組みを推進しています。
※下川町森林組合をグループマネージャーとするグループ森林管理認証です。